風力発電  チェンジ!

07.06.11のブログ《「原子力立国計画」の後進性》でチャールズ・ダーウインが『種の起源』の中で述べた「環境に最も適応したものが生残る」という考え方を取り上げました。


ところで、アメリカは、オバマを大統領に迎え現在の変化しつつある世界の環境(物理的な環境も含めて)において生き残りを図り、変わろう・・(CHANGE!)・・としています。


日本でも、“Yes!We can!”“We can CHANGE”という言葉がはやり言葉として、「オバマの政策を象徴する言葉として」取り上げられていますが、政策の内容を知れば知るほど、この言葉の深い意味(オバマがダーウインを意識しているかいないのかは分かりませんが)である適者生存の哲学「環境に最も適応したものが生残る」に通ずる考え方である事がわかります。


特にオバマ環境政策で主張しているのは

 ・環境を今の経済危機脱出をめざす一つの重点投資領域にしよう

と言う事です。

そして、1月8日の演説で、300万人超の雇用確保・創出を目指す総合経済対策の概要を明らかにしました。その中で環境政策において具体的な内容を表明しています。

 ・今後3年で太陽光や風力など代替エネルギー生産を倍増するなど戦略的な公共投資を実施する

そして、その他の経済対策を含め、投資総額は8000億ドル(約70兆円)規模に上る見通しです。


【ゴア氏は、「全米の電力100%を10年以内に再生可能エネルギー二酸化炭素を排出しないクリーン・エネルギーでまかなう構想を全国民に提案する。この目標は実現可能であり、コストも低く、変化(CHANGE)をもたらす力をもち、全国民が挑むべきものである。」と述べています。


そして、「ケネディ大統領も『10年後に月面着陸を成功させる』という構想を打ち上げ、8年2カ月で実現させた。」このように歴史が証明しており、実現可能である事を確信しています。】


現在世界のエネルギーの殆どを支えているのが、石油エネルギーです。その他原子力天然ガス、石炭、などですが、日本の識者が今後割合を増やそうと考えているのが、「原子力立国計画」を見ても分かるように原子力なのです。

あくまで日本はヨーロッパやオバマなどの意見に追随せず、原子力エネルギーに固執するスタンスです。

徳川300年の幕府を保つ為に鎖国政策をしていたごとく、政府は「原子力立国計画」のスタンスを崩そうとはしていません。

アメリカから黒船でペリーが来ない限り、日本政府は開国(再生可能エネルギーへのチェンジ)をしないつもりなのでしょうか。

オバマの具体的な経済対策の演説のさなか、日本の国会で真剣に論議されていたのは、定額給付金を経済対策に取り込むか否かという内容です。(オバマも9万円の給付金を検討しているようですが、)

日本はオバマが言い出さなければ世界の現実に気がつこうとしない。


この地球に生残る為、石油エネルギーから、再生可能エネルギーへのチェンジという大きな世界の潮流に逆らって日本はどこへ行こうというつもりなんでしょうか。