強い原子力ではなく何で弱々しい風力発電に未来を託すの?

ウランの放射性同位体であるウラン235中性子線をあてて原子核が分裂するとき熱エネルギーや放射線を発生します。(100万度に達する)原子力発電は、この熱エネルギーを使って発電します。

原子核分裂が発見された当時、その強大なパワーを何に使うのか、科学者が最初に思いついた事が何だったかご存知ですか?

それは兵器として使う事でした。この強大なパワーを武力として使えば戦争に勝てる、と当時の科学者は時の為政者に進言しました。

強大なパワーは人の心を歪ませます。

戦争は本来兵隊どうしが戦うものです。

 何の武器も持たない一般の人々を大量に殺戮してしまう『原子爆弾』を投下した、アメリカのB29エラノ・ゲイ号の機長は軍人ですが、命令であり、戦争を終結する為という理由で自分たちの行為を正当化し、何の悔いもなかったことを述べていました。


そして、軍人によって、戦争に巻き込まれた被害者とも言うべき武力を持たない多くの日本国民(しかも多くは女、子供)を殺戮しました。


一方的に、強大なパワーの爆弾で、弱い人々を殺戮するのは卑怯者のすることではないでしょうか。

彼らは自分たちの行為を勝者の立場から正当化していますが、日本の軍人と同時に裁かれるべきは原爆の使用を命じた為政者であり、軍人たちであるべきではなかったでしょうか。(軍人どうしの戦いではなく、軍とは無関係な民間人を大量殺戮したのは、ナチスユダヤ人にしたのと同じ行為)

一般の日本国民を大量に殺戮した、アメリカの為政者たちは原子力の強大なパワーで心が狂ってしまったのでしょう。

精神鑑定をしたら異常であったため有罪を免れたかな。


ところで、原子力発電に戻りますが、このシステムは、原子核分裂によって強大なパワーを発生させそしてその僅か3割のみを使用して電力を取り出しています。


残りの7割はどうしているかって?・・・それは廃熱として大気中に放出されたり、冷却水として海水を暖めて海に捨てられています。


7割のパワーを捨ててしまっているんですよ。

これを称して『もったいない』と言うんじゃないでしょうか。


そして原子力発電はその強大なパワーの為、制御が大変困難です。

出力を安定的に取り出せるのは大変な利点ですが、微妙な出力調整や急激なON OFFはできません。

電力会社がオール電化生活を勧めるのは、調節できず無駄に出力されてしまう電力を、どんどん使ってもらうことで会社が儲かるからです。

こまめに電気を消しましょう。この宣伝は大変虚しい。

本当は需要がなくても、オンタイムで微調整ができないため、無駄な電力が供給されてしまう時間があるのです。(だから使える時はどんどん使ってしまったほうが本当は無駄がない)


電力は大量に備蓄しておく事ができません。バッテリーはあくまで小規模電力の備蓄ができるだけのシステムです。(電力を備蓄するキャパシタの開発はまだ始まったばかりです)

したがって原子力発電で発電した電力の備蓄はできません。(揚水発電は大きなバッテリーとも言えるが多くの無駄が生じる。)


何で風力発電を増やさないのでしょうか。


風力発電は1基のみでは小規模な発電装置です。したがってバッテリー(あるいは開発が始まったばかりのキャパシタ)との相性が良い。


 かつて、オフコンは巨大なメインコンピュータが1台あって全てのデータを抱え、端末のモニターでそれぞれ操作していました。そしてそれがコンピュータのシステムの考え方でした。

しかし現在ではパソコンが、それぞれのハードディスクにデータを持ち、サーバーを介して組織内のランで結び、一つのシステムを構成する形に変化しています。


電力も遠方の巨大な発電装置から大きなロスをしながら送電する現在のシステムを改めて、小規模発電とバッテリーあるいは水素発生器との組み合わせによるシステムへと転換して行くべきです。

出力の小ささから、弱々しく思われる風力発電が、これにぴったりではないでしょうか。

風力発電は燃料やウラニウムがいりません。CO2を発生しません。放射能も出しません。放射性廃棄物もありません。

役目を終えて、解体時に放射能に汚染された廃棄物の処理に困る事もなく、全てがリサイクル可能です。

発電機を生産し、稼動して解体するまでを含む、トータルの電力コストはあまり計算されておらず、データもあまりありませんが、送電までの電力ロスまで含めれば、電力コストの比較計算は大きくちがって来る事は明らかです。


トータルの発電コストは勿論・・・風力発電原子力発電 です。