風力発電のイメージ

風力発電・・・なんとも頼りなく、エネルギー源としては、まったく当てになりそうもない発電システム、というイメージではないでしょうか。風任せ、風の便り、どれも当てにならない言葉の代名詞として「風」が使われています。


まだまだ日本における風力発電機は環境に配慮したエコパワーの象徴、モニュメントとしての役割を担っているだけで、本当にまじめにエネルギーのことを考えている人が発想するようなシステムにはなっていません。


風力発電は、日本の工業技術界の方々が目標とされるような、信頼性、安定性などのかけらも見受けられないようなシステムであり、日本のエネルギー源の中核にしようなどという浅薄な考えなどとても浮かんできそうもありません。

青森では肝心の風で発電機が倒壊してしまいました。

筑波では日本の最も有名な大学のプロジェクト参加でありながら、まったく発電をしない風力発電のシステムを提供してしまいました。

これこそ日本での風力発電のイメージです。

日本の大新聞も日本だけでの評価を頼りに、風力発電の発電コストの高さ、安定性のない発電システムによる信頼性のなさばかりをアッピールしています。

そして、上記の事件はこれの典型的な例であると声高らかに述べられています。(海外では、こういった事例等はすでに克服されている時点において。)

最近原子力発電施設での事故隠しが大きくクローズアップされております。勿論原子力は危険なシステムであるとの自覚が政府にはありますが(本当にあるんでしょうか)だからこそ厳しい目で監視していかなくてはならないと厳しい姿勢を示しています。

しかし東海村で、美浜原発で多少人が亡くなられようと、日本ではスリーマイル島チェルノブイリ等の事故は絶対に起こらない。そんなことは日本ではありえない。と言う見解です。

兎に角法律でがんじがらめに監視しているから安全のように思えますが、法律で厳しく監視しているから逆に現場では事故を隠そうとします。

現場で危険な事故(制御不能な核臨界は核爆発に値するにも関わらず)が起こったが、(なんとか水際でくいとめることができたので)(あるいは当時、制御棒が抜け落ちたにも関わらず大したことはないと言う認識であったという見方もあるが、これはより恐ろしい)隠してもみ消そう。


電力会社のトップさえも判断力と深い洞察力をもってトップになられたのでしょうが、事故の報告などいちいちしていては、原子力の危険性(電力会社が一番恐れている)をアピールしてしまう事になってしまうため、現場と同様隠しきれるものなら隠してゆこうという判断をくだしてしまっています。

世界では、原子力は危険だが法律で縛っているから大丈夫という考え方は根底から揺らいでいます。

しかしそれでも日本では、エネルギーの根幹を信頼性のない風力発電などに任そうなんて発想はありません。温暖化は原子力エネルギーで解決しようというスタンスは変わりありません。

この度食品会社が期限切れの材料を、現場の判断で(万一のことがあったら多くの人々の健康が損なわれてしまうだろうが)大丈夫だから使ってしまおうという事件がありました。

これがばれて食品会社は大きな痛手を負い、倒産の危機は免れましたがブランドイメージは大きく傷つきました。

しかし、同じように、というかもっと危険で重大な(核臨界)事故隠しなのに電力会社の痛手はやけに小さくありませんか。これは原子力システムを日本政府が推進しているからに他なりません。


 ところで、日本人の大好きなBMWメルセデスベンツなどを生産している国、そして科学技術が大変進んでいるというイメージのある国ドイツが、エネルギー源としての原子力発電(核分裂を利用した)の開発を凍結したのをご存じでしょうか。

そしてこんなに便利なシステムである原子力発電をやめて、なんと風力発電など再生可能エネルギーの採用をメインで推し進めてゆく事に決めています。

日本ではこんなに頼りないというイメージのある再生可能エネルギーに全面的な信頼をよせて採用をしているのです。


それが証拠に彼の国は風力発電の発電量は現在世界一です。


世界で唯一の被爆国であり、エネルギー資源を持たない世界有数の工業国である日本が本腰をいれて開発すべきは再生可能エネルギーのシステムであり、その発電量世界一は日本であるべきではなかったでしょうか。