風力発電  デンマーク


デンマークと言えばコペンハーゲンにある、アンデルセンの人魚姫の像が有名です。

工業製品では、オーディオカートリッヂのオルトフォン(私も使っていた素晴らしい製品で物理特性よりなにより音が良い)が有名です。

他にチーズやミルクなどの酪農製品が主な特産品である事が日本人一般のデンマークに対する認識であろうかと思います。

ところで近頃話題になっている、風力発電機について、デンマークのこの製造会社ですが、日本は勿論のこと世界中で、その高いシェアを持っている会社が何社もあると言う事は、一般の方はご存じないかと思います。

デンマークでは日本の電力供給体制とはまったくちがい、特に発達している風力発電では80%以上が民間の所有であり、さらにその半分以上が地元住民の共同出資によって所有されています。

また早くから洋上風力発電ファームのメリットに注目しており、世界で最初のウインドファーム「ミドルグロン」があります。

そして建設の際、一番の解決すべき問題はその景観であったといわれていますが、コペンハーゲン沖合に、緩やかな曲線上に並ぶこの美しいウインドファームは鮮やかにこの問題を解決しています。


日本では国立公園内に風力発電機を建設する事を許可していますが、もっと真剣に景観について論議し、経済原則ばかりを優先して安易に公園内の建設を認めるべきではないと思います。それでないとただでさえ失われていくばかりの美しい日本の風景は取り返しのつかない事になってしまいます。


デンマークでの風力発電の供給率は16%ですが、目標として50%の供給率を掲げております。これは原子力を否定したためですが、日本での2010年に目標としている供給率1.35%は、なにか遅れているというか清清しさを感じないのは私だけでしょうか。