風力発電 地球温暖化対策、日本はどうしたらいいの?

 2月26日の日記「世界の風況」に書きましたが、世界全体では少なくとも約72TW(テラワット)が風力によって発電可能とされ、これは世界全体の電力需要量(14TW)の約5倍に相当します。


また東京大学東京電力の共同研究により、関東沖50キロ以内の洋上に浮かべた風力発電設備から、国内需要の1割強に当たる年間約1000億キロワット時の電力量を確保できるであろうという事が報告されています。


今こそ大規模洋上ウインドファームの可能性に大いに期待すべき時ではないでしょうか。


しかし洋上ウインドファームは建設技術の開発の確立という問題とは別に、漁業関係者の漁業権との対立という問題が予想されます。


ところで、原油が高騰している昨今、漁業従事者は燃油の値上がりで漁業自体が成り立たないということに、大変な危機感を募らせています。


この原油高の今こそ電動力船(リニアモーター船)、あるいはエンジンとモーターのハイブリッド船の可能性はないでしょうか。


風力発電機を海上充電スタンドにして漁船に安く電力を供給できるなら、洋上発電と漁業の共存、そして日本の漁業の復活のシナリオが想像できませんか。

海上に建てられた風力発電機の海面下の部分は良い漁礁になるとも言われています。


夜の誘魚灯の電力は充分に確保できると思います。烏賊も寄ってくることでしょう。


ドイツでは風力発電の可能性は海上にありといわれています。


CO2を発生するエンジンを持つ車の運行を支える道路作りをひとまず止めて、思い切って59兆円で大規模洋上ウインドファームの建設をしては如何でしょうか。


道路建設関係の土木事業者は洋上発電機の施設作業にシフトすれば、誰も困りません。


この電力によって、電気自動車を走らせ、それからどうしても作りたいなら道路を作ったっていいじゃないですか。

だけどこんな大英断はいくらCO2の削減ができるからといっても、今の日本にできるわけは無いですね。

しかし高いガソリンの為に誰も車で走ることが無くなり、熊や鹿が走るための道路を計画変更できませんからと黙々と作っているのはいかにも愚かなんじゃないかと感じるのは私だけでしょうか?