風の時代

kurohune07022007-02-12

風力発電」・・日本では、エネルギー源の基幹には成り得ない発電方式であるというのが、一般的な認識であります。地球規模における最先端の認識として、本当にそうなのか、“はてなダイアリー”のブログを通じてこの日本の一般認識に問いたいと思います。


ところで、地球温暖化の原因が、二酸化炭素などの温室効果ガスではなくて太陽の黒点活動や地球に降り注ぐ銀河宇宙放射線(Cosmic Ray)の量の変化がもっと大きな原因だという説があります。

しかし産業革命以降二酸化炭素を含む排出ガスの量はそれ以前に比べて爆発的に増えており、記憶に新しい公害で、光化学スモッグというのがありました。これは明らかに人為的な影響が原因であったのは間違いありません。

 発電により高レベルの放射性廃棄物を排出する原子力ですが、日本は世界で唯一の被爆国でありながらこれを積極的に採用しています。2010年には日本の発電量全体の40%を原子力で賄おうとしています。

もうこの流れは、日本のエネルギー政策の大きな流れとなり、引き返しようのないことは間違いありません。

 成功した高名な登山家はすぐそこに山頂が見えていても「天候が不順」でこのまま前進するのは危険であると判断したならば、そこまでどんなに私財を投じあらゆる犠牲をはらって登ってきたとしても、引き返す決断を下す勇気を持っています。
エネルギープロジェクトが国民を危険にさらす可能性があると判断したならば、引き返すという英断をくだすのはそのまま突き進むよりどれだけ勇気がいることでしょうか。

原子力発電を凍結した国々があります。国民を危険にさらす可能性があると判ったならば引き返す勇気と英断のできる国々です。

そのような国々から「黒船」のようにやってきたエネルギーシステムがあります。


イギリス初代駐日公使オールコック著「大君の都」に描かれたれている、平和で緑豊かな江戸の町から、遙かに見おろす江戸湾に突如現れた「黒船」。この出現を契機に日本が文明開化を迎えたように、

原子力時代のこの日本に原子力を凍結した国々からやって来た、巨大で、真っ白な風力発電によって、平和で、温暖化のない清浄な空気の、緑深き江戸の町を彷彿とさせるような「風の時代」を迎える契機となるのでしょうか。

風力発電」について考えて見たいと思います。